占春会のいわれ

 

 春に魁けて花開く梅のりりしさ、秋ゆたかな実りを見せる垂穂のゆかしさを、清友の心として歌いあげられたこの歌は、これからもずっと美しいイメージを清友生の胸に与えつつ、歌いつがれていくことでしょう。

 校章は、白梅に水をあしらった、もと清水谷高女の校章を、妹校の校章として譲り受け、紅梅に変えました。

 美しい紅梅に清らかな水を配し、凛として優しく清純な清友のシンボルとしたのであります。

 同窓会の名を「占春会」といいます。

 昭和二十年三月、第一期生が卒業した時、初代校長生田鹿之丞先生はその慶びを次のような詩によまれました。


 浅深紅白満庭梅

 教養多年一様開

 莫道園中才子女

 百株皆是萬葩魁


 多年の教養が実を結び、一様に美しく巣立っていく卒業生達を、春の魁として紅白とりどりに花開く梅花に擬らえ、祝福されたのであります。

 ついでこの梅花にたとえた才子の集まりを「占春会」と命名されました。

 その名は、清友の象徴である梅の花に因んで、次の水戸烈公の梅花の詩の第四句より採られたのであります。

 

  弘道館賞梅花

         徳 川 斉 昭

 弘道館中一樹梅

 清香馥郁十分開

 好文豈謂無威武

 雪裡占春天下魁